40代の転職は、天国なのか?地獄なのか?
きっと本記事に辿り着いた方は、転職での年齢の壁に躊躇されている方だと思います。
結論から言います。
実際にやってみて、本当に地獄でした。
どんな感じだったかは、本編に。
40歳過ぎて「このままでいいのか?」と今の仕事を続けるか、自分でお店を構えたり独立・起業するのか?と迷います。
でも家族がいたり、ちょっと覗いた求人サイトでの40歳以上の求人の少なさに驚いたりで、若いときみたいに後先考えずに退職ができません。
実際に私も44歳の時の転職は、働きながら生活費はある状態でやってました。
その後3ヶ月退職し45歳の時に無収入の転職活動をしてました。
そんな私が経験した40代での転職活動を総括しての地獄か天国かを本記事で紹介します。
転職を考えている方の参考になればと思います。
本記事を先読み
40代転職は地獄だった
地獄だと思ったのは、精神面が1番キツかったです。
応募しても書類選考さえ通らず面接に行っても良い感触もないまま時間だけが過ぎていく。
応募する、お断りメールの日々。
数が多くなれば応募できる求人も減ってきて、何も応募できない日や週があるが、銀行の通帳は減っていく。
食費、面接のための交通費、スマホなどの通信費、ローンなどで金が減っていくので焦り出す。
毎日、何時間もパソコンで求人サイトを開いては、応募して、応募して、応募して、求人サイトの更新日でも前に応募したやつだと、応募できる求人が日に日に減っていく。
増える不採用メールと減る現金と求人の両方から早く決めたい願望と決まらない現実での精神面へのプレッシャーは想像のかなり上をいくので、心の病気のある人や精神的に弱い人は今の職場にいて副業するか有給を使って面接して次を決めてから退職をするという対策をされることを強くおすすめします。
精神面がやられているから
本当は35万以上で土日祝休み、ボーナスありってだけの条件のハードルが下がっていく。
30万円、25万円、20万円って下がっていく。
福利厚生の待遇面も少ない会社や全くない会社を選ぶようになる。
条件が下がったものに応募する時の虚しさと、それでも決まらない焦りの狭間で本当に心が弱っていく。
若い頃はって体だけじゃない。
40代の転職は、若い時のように学生時代の夏休み的な感覚や、数ヶ月間ゆっくりしようなんて甘い考えではありませんでした。
私も退職後1ヶ月間は、何もせず毎日酒を飲んでテレビ見て気持ち的に「すぐに次が見つかるさ」「3ヶ月ぐらいで決まるでしょ」と思っていました。
しかし結果として退職後7ヶ月間もかかり、希望条件をかなり妥協しての入社。
退職して最初は楽しいが
転職サイトに登録し求人を見ていると、自分はなんでもできるし、社会人として仕事の幅としての若い子にはない経験があり、求人内容を読んでこれもできる、あれもできる思ってしまう。
世の中には色々な職業があり「やってみたい」「面白そう」「できそう」と思う。
給料や福利厚生も本当に良い会社が多く求人にあり、年収も上がりそうだと思う。
思うんですよ。
退職して1ヶ月、2ヶ月は、求人を見るのも楽しいし、好きな時間に起きて好きなことしてのんびりとできるし、人が仕事している時間に酔っ払いになり昼寝までしての優越感に浸り楽しいんですよ。
しかし3ヶ月を過ぎた頃から、書類選考さえ通らずで「ここまでダメか」と自分を過大評価したことツケで地獄の入り口に立ちます。
最大の壁は年齢
私は、検索時に年齢を入れず地域だけを限定してました。
「これいいな」と求人をスクロールし、応募条件を見ると年齢制限が当たり前に入っている。
また40代もオッケーだと専門的なことが数年以上の業務経験が必要になるパターンがいくつもあった。
求人サイトで「40代 正社員」と入れ検索すると数が減り業務委託やアルバイトまで表示される。
40代転職は、書類選考さえ通らない。
退職して失業保険の受給するために職安に行くと、年齢性別問わず人の多さと、自分よりも年齢の高い人が多くいて焦り出した。
職安にいる人=ライバル。
ライバルが多いってことはいい求人は取り合いになるので、2ヶ月目から見つけたらすぐに応募するようになった。
昔みたいに求人を見つけた電話して面接ではなく、必ず書類選考がある
(書類選考がないところが逆に怪しいほど)
40代は、第一関門の書類選考が通らない。

リクルートエージェント登録時の面談でも言われたが、40代は100件応募して1件、2件が妥当ですと言われたことが現実に起きるだなんて。
(正確な数値は公表してはいけないらしいので大まかな数値にしてます)
転職エージェント2社に登録し、履歴書・職務経歴書を手直ししてもらったやつでも通らない。
前の会社でそれなりのポストにいても、世に出れば必要とされない経歴なんだと実感し、なんでもっと資格とか分かりやすいものを取得しておかなかったのかと猛反省した。
結局は、日本はどんなに時代が進んでも、学歴・資格社会なんだとこの歳で痛感しました。
面接にいけても求人内容と違うこと多し。
土日祝休みでボーナスありってだけの条件でも、
- 面接で土日祝休みは研修中だけ
- ボーナスありが年俸制
なんてザラにあった。
求人票は何も信用できない、本当にいいことしか書いてない。
せっかく行けた面接もこちら側からお断りしていた。

40代の転職は、
精神面からくる地獄。
通帳が減っていく焦りからの地獄。
2つの地獄に耐えるだけの心が必要であるが、書類選考で落ちまくって「俺って必要ない?」「使えないのは俺か」
経験を活かす転職先は、給料や待遇より人間関係が超大事。
転職活動よりも、転職先での人間関係が本当に大事です。
人間関係に関しては、40代だからって話ではなく全世代に言えることだが、40代になると転職先の上司と同年代になるので相手もやりにくそうにしてくる。
こちら側にはそれなりの社会人経験、他の会社を知っているいう面で。転職した会社の変なところ・無駄なこと・時代錯誤なことが目について、改善案など出すと煙たがられる。
上司や会社が「もっと良い職場に」という意思がなく、昔からそうだからという自社のやり方が正しいとされるような会社では、他のやり方やもっとよくなる方法を提案したら嫌われる。
私は今の会社(45歳で転職した職人の世界で配送を担当)では、手書きが正しい、FAXが一番で、タブレットを自費で購入し使っていると上司になぜか馬鹿にされる。
しかし社長は電子化を進めたいので手伝ってくれと言われているが、同年代の上司が社長嫌いで邪魔をする展開が続く中、会議でDropboxでの資料情報共有やチャットワークなどの提案でさえ、同年代の上司からはイヤミを言われ、俺は使わないとかみんなの前で言い若い子に賛同させる始末。
また、そうなると上司からしたら可愛くない部下になりあたりも強くなるし、パワハラの標的にされる。
これは私の一例ではあるが、実際に起きていることです。
転職した先の人間関係が悪いなら転職は失敗だし、日々後悔しかない地獄ですよ。
人間関係構築がうまくない人は、転職した先の人間関係構築にはそれ相応の覚悟が必要です。
退職してからの雇用保険はあてにするな。
1年以上は暮らせる貯金は確保せよ。
せめて半年は何もしなくても、支払い関係で通帳から金が減っても全然大丈夫と精神的に追い込まれない金額はあった方が良い。
失業保険は自主退社なら4ヶ月目にようやく手にできるが、今の給料の7割ほどだと思った方が良い
失業手当の計算の仕方は以下の手順になります。 ①賃金日額=退職前6ヶ月の給与総額÷180(6ヶ月 ×30日)を算出します。 ②基本手当日額=賃金日額×45~80%(年齢や賃金 日額によって異なる)を算出します。 ③基本手当の総額=基本手当日額×所定給付日数。
失業手当の計算より引用
上記の計算をぜひやって見てほしい。
基本手当日額を出したら28日分をかけると月の手当金額になり、所定給付日数は自主退職で90、120、150があり、会社都合なら90、180、240、270日を勤務年数によってかなりの差があるので失業手当の計算で確認してください。

税金の支払いもあるぞ
転職が長引くと、国民健康保険・年金の支払いも結構な金額になるし、今までは会社がやってくれた市民税県民税の支払いや、年の途中でやめて確定申告の時期までに次が決まらないと確定申告をして払う税金が増える可能性もある。
金額は前年度の年収から大体は予測できるだろうが、数十万円は払うつもりでいた方が良い。
転職活動中なら、健康保険や年金免除・軽減制度を適応してと思うかもしれないが、市町村で条件があり私は会社都合のコロナ禍であったのに奥様が正社員ということだけで条件に満たないとされ満額支払った。
40代は個人事業主も考えよう。
転職活動での不採用メールの連発、うまくいっても転職先の人間関係で失敗して前の方が良かったとなるかもと不安を抱えながら応募・面接を繰り返していく。
しかし毎日分刻みのスケジュールで朝から晩まで転職活動はしないので、時間もある時に個人事業主はどうなんだろうか?と検索することをおすすめします。
今はYouTubeで色々な情報が観れるし、実際にやっている人の生の声が聞けるので転職活動で暇な有効活用しましょう。
私は、転職した先の人間関係に悩んでストレスを溜めてます。
あの時、思い切って個人事業主を選んでおけば良かったかなと後悔して毎晩、個人事業主をされている方のYouTubeを観てます。